【コラム】文学フリマ札幌の会場の話

こんにちは。文学フリマ札幌事務局です。
いつもとは違う夏、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今日は「文学フリマ札幌と会場」の話をしたいと思います。
これまで会場を決めた理由、そして会場にまつわるエピソードを紹介していきます。

 

 

 

 

 

<なぜテレビ塔で始まったのか>
一度ご参加いただいた方の中には、「文学フリマ札幌=さっぽろテレビ塔」というイメージをお持ちの方も多くいらっしゃると思います。
第四回まで札幌市中央区さっぽろテレビ塔2階イベントスペースで開催しました。

www.tv-tower.co.jp


このテレビ塔に決まった理由は主に「使用料」「知名度」「広さ」でした。
「使用料」は予算と釣り合うかどうか。「知名度」は、「ある程度知っている人が多い場所でやりたい」という点でさっぽろテレビ塔に決まりました。
「広さ」は予想されるブース数と休憩スペース、見本誌コーナーなどを確保する広さがある、というのが条件でしたが、第一回は予想をはるかに上回る申し込みがあったため抽選を実施することになってしまいました。
(第一回から抽選を行った会場は、札幌が初めてではないでしょうか……。)
そのため、第二回では休憩スペースを大幅に縮小、第三回では2ブース申込を廃止する形となりました。それでも、第四回では再び抽選を実施する形となりました。

余談ではありますが、このコロナ禍でもさっぽろテレビ塔では様々なイベント、アトラクションが開催されております。逆に人の少ないこの時期だからこそ、ぜひ行ってみてください。

さっぽろテレビ塔エピソード>
過去4回の開催で、さっぽろテレビ塔では様々なエピソードがあります。
簡単にではありますが、そのうちの3つを紹介していきます。

1.人口密度に冷房が負ける
さっぽろテレビ塔での開催時は、必ず冷房を最低レベルの状態にしていました。
ところが、毎回冷房が効いているとは思えないほどの暑さになっていました……。
ちなみに、第二回で初めてスタッフとして参加した現代表は、余りの暑さに熱中症気味の状態で活動していました。
 
2.外国人観光客への対応
他地域の文学フリマを見ても、外国人の方が来場することはほとんどないでしょう。
しかし、札幌では3階の展望室に上がろうとした外国人がフロアを間違えて文学フリマの会場に入りこんでしまうケースが何度もありました。
その度に、「外国人観光客に対して、文学フリマのことをどう説明すればよいのだろう……」とスタッフは戸惑ってばかりでした。
こちらも正解はスタッフ間では見つけられていません。英語、その他外国語に精通してらっしゃる方、どうか正解をご教示ください……。

3.テレビ塔ダイブ
さっぽろテレビ塔では、これまで夏の名物として「テレビ塔ダイブ」が開催されていました。
……といっても、テレビでよく見るようなものではなく、高さ27mからゆっくりと降りるフリーフォールアトラクションと呼ばれるものです。
文学フリマ開催中は、大通公園側の窓からいきなり人が下りてくるのを見て、驚いた参加者の方もいらっしゃったのではないでしょうか。
過去、文フリ札幌や他地域から応援にきたスタッフもチャレンジしましたが、なかなか大通公園に向かって飛び降りる機会はなく、面白いアトラクションです。
今年は違うアトラクションが開催されていますが、また開催されたときはぜひ皆様もチャレンジしてみてくださいね!

自治労会館に移動した理由>
さて、もはや幻となってしまった第五回。(本来であれば1か月ほど前に開催予定でしたが......)この第五回では、さっぽろテレビ塔から離れる事となりました。
第四回での出店者募集の際に、札幌では2度目となる抽選を実施したことが大きな理由です。さっぽろテレビ塔では、これ以上ブース数を増やせないと判断しました。
新天地、となるはずだったのは北海道自治労会館です。

h-jichirokaikan.jp


札幌駅や数々の文学作品にも登場する北海道大学キャンパスにも徒歩圏内という素晴らしい立地です。
また、2フロアに分かれての開催ではありますが、テレビ塔の倍程度のスペースを確保できる、というのが決め手となり会場を変更しました。
自治労会館の1階にはおいしいラーメン屋も入居しています。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

<今後について>
ここからは、今後についてお話していきたいと思います。
少なくともこれを執筆している現時点では、次回開催の日時・場所については公言できる状態ではありません。
また、残念なことに新型コロナウイルス(以下、COVID-19)による感染症は今なお日本国内においても大小さまざまな影響を及ぼしています。各地の即売イベントが中止、規模の縮小に追い込まれたのもそのうちの一つです。
少しずつ再開の方向に舵は切られていますが、会場およびイベント主催者は様々な対策を施したうえでの開催です。当然、今後開催する文フリ札幌においても例外とはならないでしょう。
おそらく、今後開催をする場合は広い会場で、ブース同士の間隔を空けることは必須となります。また、ブース内もこれまでより少人数になるでしょうし、接触機会を減らすための工夫というのも必要になるでしょう。
とはいえ、これらの工夫を施すことで、いつもの風景とは大きく異なりますがイベントを実施することは可能であると現時点では考えます。
どうか、今後の文フリ札幌開催に向け、会場の変更および開催時の感染防止策にご協力いただければ幸いです。何卒宜しくお願い致します。

まだまだ暑い日が続きます。COVID-19もそうですが、熱中症にも気を付けて日々を過ごしていきましょう。
拙い長文にお付き合いいただきありがとうございました。それでは!
(青)